ラクナ梗塞の治療について書いています
新人看護師、看護学生、患者さんやご家族向けに要点をまとめています☺︎
ラクナ梗塞の定義と症状はこちら
治療方法
ラクナ梗塞の主な治療は4つです
①発生から4.5時間以内であればt-PA療法を選択肢に入れることができます
t-PA療法の適応でなかったり時間が経っている場合は
②脳保護薬の投与
③抗血栓薬の投与
④血圧コントロール
が行われます
ラクナ梗塞の主な原因は高血圧とされており、再発予防には血圧コントロールが必要です
ただし発症後すぐに血圧を下げると脳血流に影響があり狭窄部分への血流を維持する必要があるため1週間程度かけて降圧をしていきます
また血圧コントロールは脳出血予防としても重要です
脳保護薬とは
脳保護薬って聞いたことありますか?
エダラボン(ラジカット)という薬剤を使用しています
これは脳梗塞によって発生する活性酸素「フリーラジカル」を除去し、脳細胞の保護をする薬です
フリーラジカルはまだ壊死していない脳細胞を破壊してしまうため、それを阻止するためにエダラボンを使います
これは投与速度が決まっていて30分かけて点滴で投与します
なぜ30分か?
効果が発現するのに必要な血中濃度に到達するのが30分だから
動物実験では急速投与は副作用のリスクが高く、60分投与では効果が得られなかったそうです
その他の治療薬
抗血栓薬には抗凝固薬と抗血小板薬があります
ラクナ梗塞の治療には主に抗血小板薬が使用されます
使用されるのはアスピリン、クロピトグレル、シロスタゾール、オザグレルです
また、脳浮腫がある場合はグリセオールやマンニトールを使用します
治療期間
急性期治療は2〜3週間程度です
点滴と内服薬での治療になりますが、点滴は最大で2週間続けます
その後軽症であれば退院となりますが、リハビリが必要ならリハビリのための病棟や病院へ移動して入院しながらリハビリを継続します
回復期リハビリテーション病院(病棟)といいます。
別記事で取り上げるのでよければご覧くださいね!
それではまた🙌